Iury Lech - Musica Para El Fin De Los Cantos ('90)

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58年生まれ。ウクライナ出身と紹介されることが多いけど、おそらく両親がウクライナからの移民であるというだけで生まれはスペインのようです。

70年代中盤からキャリアをスタートし、80年代に入ってからは音楽家、映画監督、作家などマルチに、そしてアンダーグラウンドに活躍しているみたいです。

「スペインではSuso SaizかIury Lechか」というくらい数少ない80年代のエレクトロニクスを駆使したアンビエント/ニューエイジ系アーティスト。オーディオ・ヴィジュアルにも力を入れていたようです。

今作は彼の代表作でしょうか。スペインのマイナーレーベルHyades Artsから90年にリリース。

89年にバルセロナのプライベート・スタジオで録音されたもののようで、もはや巨匠と言い切っても全く問題なしの仕上がりです。特にハイライトはA2の「Barreras」でしょうか。レイドバックしきった左右に揺れるシンセサイザーとアンビエンスに季節、昼夜問わずノックアウト。

ジャケットも素晴らしく各国からのウォントが絶えないようでオリジナルは滅多にお目にかかれません。入手には結構な覚悟が必要かと思われます。当然持ってません。

オリジナルのリリースレーベルであるHyades Artsについても調べたかったのですが、その多くがスペイン語で書かれており、英語で書かれた記事はほとんど見つからずお手上げでした。

 

参考