Bobby Wright - Blood Of An American (MEL009)
Bobby Wright. Blood Of An American - YouTube
Floating Points主宰のレーベルMelodies Internationalからの最新作。このレーベルは1番から無条件で買い続けているのですが、今回は特に好み。黒人が歌うソウルフルなフォークです。めちゃくちゃ良いです。これは知らなかったな〜。
Floating Pointsの正体をこの記事で知ったとき本当に彼のことが好きになりました。こういう大人になりたいしいつまでも夢を追いかけていたいものです。腐りたくない。
※ちなみに上のYouTubeのコメント欄で「これオレの親父だ」というコメントが有り、即座に「生きてる?コンタクト取りたいんだけど!!」というやり取りが繰り広げられていてなかなかおもしろいです。ちなみにこの息子、ヒップホップをやっているようでかなりサグい雰囲気があります。
以下、インフォを超簡単に訳。
40年以上も忘れ去られたBobby Wright (現在はAbu Talibという名)の"Blood Of American"はポリティカルな要素含み、現在でも大きな意味を持ち輝いています。
60-70年代はポピュラーなカルチャーと急進的な政治がユニークにブレンドされた異例の時代でした。
ご存知、Sly StoneやMarvin GayeやGil Scott-Heronが戦争やアメリカへの不満を表現するために芸術 (音楽)を使い、ミュージシャンではないがモハメド・アリはボクシングリングの上で同じことを表現し、ベトナム戦争への抵抗のアイコンとなりました。
その一方で、アブはニューヨークのクイーンズで建設業や運転手など幾つかの仕事をしていましたが、家族を支えるために夜はクラブでバンドメンバーとともに100ドルのために演奏しました。
しかし国際紛争や暴力に反発する彼の歌は人々には届きませんでした。そんな中でも彼は音楽こそ世界とコミュニケーションを取るためには最も素晴らしい方法であると考え、また次の世代へポジティブなメッセージを広げなければならないと信じていました。
バンドメンバーの1人がベトナム戦争で殺害され、もう一人が徴兵となったあと、1974年にアブはギターを持って、唯一残ったバンドメンバーであるベーシストと2人でレコーディングを行いました。ギターとベース、そして感情むき出しの震える歌声でこの"Blood Of An American"は録音され、シングルレコードは自主制作されました。
この歌は、シンプルさの中にある美しさと心の底から沸き起こる感情表現を私たちに思い出させてくれます。今回のリイシューはデジタルと7インチの2種類のフォーマットでリリースします。また、Abu Talibと社会学者のPaul Rekret、その他の大勢の言葉でできた16ページのZine (通称Melozine)もつきます。
参考
- Melodies International
- Melody Johnson (@melodiesint) • Instagram photos and videos
- RA News: Melodies International announces Bobby Wright reissue
- Bobby Wright (5) - Blood Of An American (Vinyl) at Discogs